2019年に読んだ本の中でダントツに面白かった本です。書店のランキングの上位に常に入っていて、気にはなっていましたが、分厚めの本だったので敬遠していました。 読み出したら、めちゃくちゃ面白くて1週間ぐらいで読み切りました。
今年読んだ中で1番おもしろかった本でした。
ファクトフルネスとは自分の中にある本能を理解して、数字や出来事をもとに事実を把握するといった意味があります。
この本を読んで、自分がいかに世界を知らなくて、偏見や先入観で物事を見ていることが分かりました。
めちゃくちゃおすすめです。 pic.twitter.com/qHKcOlmDbt
— Yu (@yuyagishita) November 9, 2019 以前にこのようなツイートをしていて、「FACTFULNESS」を一言でいうと
「FACTFULNESSとは自分の中にある本能を理解して、数字や出来事をもとに事実を把握する」 といった意味があります。 ここから要点まとめ&感想をまとめていきます。
要点まとめ&感想 僕は「FACTFULNESS」を読み始めて、いきなりびっくりさせられました。 本のイントロダクションで「クイズに挑戦してみよう」という部分があり、クイズは全13問あって内容は世界の事実に関する問題です。 その問題の中で数問ピックアップします。
質問1 「現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?」
A 20%
B 40%
C 60%
質問3 「世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?」
A 約2倍になった
B あまり変わっていない
C 半分になった
さあ、みなさん分かりましたか?
正解は、質問1はCで質問3はCです!
僕は最初にこの問題に取り組んだ時に、低所得国の初等教育か。。そんなに教育受けれる子はあんまりいなんだろうなと思って、AかBって思いましたし、世界の貧困もあんまり変わっていないだろうと思いました。 みなさんはどうですかね?多分僕と同じように思った人はかなり多いと思います。 なぜなら、実際に著者のハンス・ロスリングさんはこれらの問題を世界中の人に対して実施した結果、10%程度の平均正解率だったそうです。質問3の正解率は平均で7%です。 しかも、これらの問題に取り組んだ人には、学者や大学教授などの学歴が高く優秀な人たちが多く含まれています。
このような結果になった理由として、人間は物事をドラマチックに考えてしまう癖があるそうです。確かに、ニュースとかを見ていて、飛行機が墜落したとか殺人事件が起きたとか物騒なニュースが多く流れていて、それを見る度に世の中には危険がたくさんあると考えてしまいます。飛行機が墜落する確率なんて、今やほとんどない確率なのに。
ハンス・ロスリングさんはこの本の中で、人間には 10の思い込みがあることを伝えています。 その中で僕が特に気をつけた方がいいと思った思い込みを1つ挙げます。
分断本能 分断本能とは全ての物事に対して、2つのグループに分けようとしてしまう本能です。例を挙げると「発展途上国」と「先進国」、「金持ち」と「貧乏人」、「善」と「悪」。大抵の場合は、分かりやすく二極化することはなく、真ん中ぐらいの国や所得層、良い面もあれば悪い面もあったりします。
人がこのように分断させて考えてしまうのは物事をシンプルにさせたいのと二極化をすることでドラマチックな展開を希望しているからです。確かに二極化させた方が構図が分かりやすく対決したりしたら面白くはなりそうです。
この本能のせいで、偏った見方をしてしまいます。
この本能を抑えるためには、「分断」を示す言葉に気づくことが大切です。多くの場合、実際には分断されておらず、誰もいないと思われていた中間部分に大半の人がいます。 また、世界を示しているデータを元に世界を見る工夫をすれば防ぐことができます。
この本は10の思い込みに対する対処方法として、正確なデータや事実を元に思考しようと教えてくれていて、現在世界中で流行している「covid-19」に対してもこの考え方をするべきだと僕は思っています。人々が恐怖本能に駆られて、買い占めをしたり、宅配の人に対してアルコールスプレーを吹き付けたりと本能で行動をしてしまっていてとても残念です。現在のコロナウイルスの感染の仕方や物流が止まっていないことを正確に認識できていれば、そのような行動はしないはずです。
感染症が流行っている今こそ、「FACTFULNESS」を読むべきだなと思います。